硫酸でペットボトルは溶ける？高濃度で長時間保存でなければ耐性あり

10月9日に東北新幹線で発生した薬品漏れトラブル。

地質調査のための硫酸をペットボトルのような容器に入れていたとのこと。

硫酸はなんでも溶かす危険なイメージを持っている方が多いですが、ペットボトルは溶けることはないのでしょうか？

調べた結果、濃度が低く長時間でなければ溶けることは無いようです。

硫酸でペットボトルは溶ける？

10月9日に東北新幹線はやぶさの車内で発生した薬品漏れトラブル。

ペットボトルのような容器に入れていた硫酸が漏れてしまったそうです。

結論から言うと、低濃度で長時間の保存でなければある程度はペットボトルに入れていても大丈夫のようです。

硫酸の濃度が高いとペットボトルは溶ける

硫酸の濃度による素材の耐性について調べると、「硫酸（10・RT）」であればペットボトルの素材であるPET(ポリエチレンテレフタレート)は若干の影響はあれど十分耐えれるようです。

参照：NIKKO　耐薬品性表

しかし、濃度が高い「硫酸（98・RT）」では、大きく影響が出るためPETが溶ける可能性が高いです。

PP、PE素材であればある程度の濃度でも耐性あり

ペットボトルと同じプラスチック素材のPP(ポリプロピレン)やPE(ポリエチレン)であれば、ある程度の濃度の硫酸でも耐えれるようです。

参照：NIKKO　耐薬品性表

PP(ポリプロピレン)：レジ袋、排水管、バケツ、医療用容器など
PE(ポリエチレン)：カップ麺の蓋、水道管、ガス管、ガソリンタンクなど